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産毛毛穴どうしたらいい?

ニキビの原因といわれるアクネ菌は、毛穴の中で増えていきます。アクネ菌は酸素の無いところを好む性質を持つため、毛穴の出口に皮脂が詰まっていると、菌が増殖しやすい状態に…!



ニキビができたり、悪化して痕が残ってしまうと悲しいですよね。今日はニキビすり鉢毛穴のメカニズムと、これらの原因となる毛穴のつまり解消法をお伝えします。




通常の毛穴は皮脂腺から皮脂が出て、毛穴を通って外に排出されますが、この画像では皮脂が出るはずの出口が塞がっています。詰まった皮脂は最初は白く見えますが、徐々に酸化して先端が黒ずんでいき、硬くなっていきます。この段階ではまだ炎症は起きていません。







写真の肌は、肌の炎症はないものの、毛穴に過剰な皮脂が溜まって小さな盛り上がりができています。いわゆる白ニキビ(閉鎖面皰)の状態です。



この段階のケアでは、湯船にしっかりと浸かり皮脂を排出しやすくするとよいでしょう。



●アクネ菌が増殖し、ニキビへ



つまった皮脂が酸化すると、先端が黒く見える黒ニキビ(開放面皰)になっていきます。





これに対して毛穴の細胞は、黒ずみを溶かして皮脂を外に出すために、分解酵素のリパーゼを発生させます。分解酵素のリパーゼはつまっていた皮脂を遊離脂肪酸に分解。それだけなら良いのですが、遊離脂肪酸は好中球という細胞を活性化し、炎症を起こしやすい活性酸素という物質を大量に発生させてしまいます。



また出口が塞がれた状態の毛穴では、空気のないところを好むアクネ菌が皮脂を餌にして大量発生していきます。増加したアクネ菌も皮脂を分解して活性酸素を発生させるため、ニキビが悪化していきます。





●ニキビが悪化して痛み、膿が出てくる



赤ニキビ(紅色丘疹)がさらに進むと、黄白色の膿がある膿疱となります。炎症が進んだニキビは、痕を残すことがあります。





この段階のケアは、肌を清潔に保つことはもちろんですが、炎症して膿も出ている状態なので早めに皮膚科に行くことをおすすめします。



●毛穴の周りの皮膚が溶け、すり鉢毛穴に



遊離脂肪酸は皮脂だけでなく毛穴の周りの皮膚も溶かし、クレーターのようなすり鉢毛穴になる場合があります。すり鉢毛穴が見られ肌の赤みもある場合、遊離脂肪酸によって毛穴の炎症が強くなっているサインです。





この段階のケアでは、皮膚の炎症を悪化させないように摩擦を避けることや毎日の紫外線対策をしっかりと行うのがおすすめです。





毛穴のつまりからニキビにさせないためのケア方法まとめ


●白い毛穴のつまりがある時


→毎日しっかりと湯船につかって角栓の排出を促しましょう。過度な保湿は毛穴がつまる原因に繋がるので注意。



●毛穴の黒ずみが目立つとき


→毛穴のつまりが酸化すると、黒くなって硬く取れにくくなります。この状態はまだ肌の炎症が起こっていない場合が多いのですが、自宅での角栓ケアには限界があるため、サロンでのケアをおすすめします。自宅でケアする場合は肌の水分量をあげて肌を柔らかくして、硬くなっている角栓を徐々に柔らかくしていきましょう。



●赤ニキビに悪化した場合


→肌を清潔にして触らないように注意。炎症を抑えるビタミンC誘導体の美容液を部分的に塗ることも有効です。



●赤ニキビが悪化して膿が出ている状態


→ニキビの最終段階です。肌を清潔にすることはもちろんですが、皮膚科の受診をおすすめします。



●すり鉢状毛穴の状態


→これ以上炎症させないように、摩擦をさけ紫外線対策を行ないましょう。また、刺激のあるスキンケア(レチノール、ビタミンC誘導体など)は避け、シンプルなケアで肌の水分量を高めることを心がけてください。



毛穴のつまりや黒ずみをそのままにしていると、ニキビになったり、悪化すると痕が残ったりすり鉢状毛穴になってしまうことも。放置せずにケアすることをおすすめします。



毛穴は繊細で、改善には時間がかかることが多いのでプロの手を借りる事も視野に入れていきましょう!



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